子供の「やる気」を劇的に向上する「ポイントシステム」を「家庭」で導入してみたら子供はどう変わる?


今回はこのブログのメインテーマである「ものづくりDIY」の話とは少々離れます。

今回は「ポイントシステムDIY」の話題。

このブログは主にロフトベッド・二段ベッドDIYを扱っていることもあり、おそらく読者の方は30-40代の子育て世代の方が多いかと思います。

「ウチの子は素直で、勉強熱心で、自らお手伝いを進んでやって、周りに気遣いもできて、しっかりしていてどこに出しても恥ずかしくないです!」

なーんて人生で一度くらい言ってみたいものですが、親御さんはそれとは真反対のお子さんの行動にイライラされている方が大多数だと思います。

小学校高学年になってくるとそろそろ自ら机に向かって勉強に取り組む行動が発生してもいいのでは、と淡い期待をしますが、なかなかそのような行動にならないですよね。

今日は小学校高学年のまさしくん(仮名)の話をしましょう。
(以下の話は「実話をもとにしたフィクション」です。)

まさしくんは特に不登校とかの問題を抱えていることもなく、学校にも塾にも通っていますが、あまり勉強に対して意欲がありませんでした。

学校の成績は平均的でしたが、学校や塾の中で「アイツに勝つぞ!」とか、テストの結果で「100点取った!やったぜ!」とか、点数悪かった!まずい!」などの感情がなく、今一つ学習に対して「向かっていく気持ち、やる気」がありません。

自分が子供のころとかは、誰かに負けるのが悔しいので頑張ってた気がするんですけど、最近の子供はあまり競争とかを好まないんですかね。

とはいえ、まさしくんの両親は、勉強が原因で将来の職業の選択肢が狭まることのないためにも、何とか一人前に勉強する習慣を身に着け、それなりの結果を出してほしいと願っていました。

そこで、両親はいろいろ試行錯誤を開始。

ステップ1:現金報酬を設定してみた

最初に両親がやったのは「現ナマ報酬作戦」です。

まあ、現金でご褒美を渡すのは賛否両論あると思いますが、結果に対してそれなりの報酬があるのは社会に出ても同じことなので、私は否定しません。

「学校のテストでXX点以上を取ったらXX円あげる
「塾のテストで偏差値XX以上だったらXX円あげる

など、報奨金ゲット条件を書き出し、条件を達成したらお小遣いとして現金を与えるという手法。

でもやってみた結果、(まさしくんの性格にもよるのかもしれませんが)「現金をもらっても、それほどやる気を出さない」ということでした。

理由はいくつかあると思いますが、結局お金をもらっても、そのお金で完全に自由に買い物ができるわけでない(結局買う物に対して親の介入が入ってしまう)、またそもそも小学生ではお金の重みをあまり認識していないような気がします。

また、これだと「結果」に対してしか報酬がもらえないので、それまでの努力、取り組み姿勢などは報われないというデメリットがあります。

まあ、成果報酬という考え方も社会に出ればありますけど、やはりそこは子供なので、努力に対してもそれなりに見返りを与えた方が良いと考えます。

ステップ2:ポイント制度の導入を検討

まさしくんの特長として、「ポイントを集めることには異常に執着する」というところがありました。

通っていた塾に「ポイント制度」があって、「塾に来てICカードを通すと1ポイント」「自習プリントを1枚やるとXポイント」「小テストで満点を取るとXポイント」などポイントがもらえます。

ポイントに応じて、文具やおもちゃなどの好きな景品に交換できるシステム。

まさしくんは先に述べたように、現金にはあまり執着しなかったのですが、この「ポイント集め」には非常にこだわりを持っていて、「今日はプリントX枚やったからXポイント取った!」などと両親に報告していました。

大人から見たら現金でもらった方が数倍うれしい気がしますが、子供にとっては「ポイントを集めて自分の好きなものと交換する」というシステムに非常に心動かされるようです。

と、いうことでこの「ポイント制度」をまさしくんの家でも導入することにしました。

両親とまさしくんが話し合い、ポイントシステムの詳細を決めていきます。

ポイントの前提としては、「1ポイント=1円」として「いつでもその金額に相当する商品に交換できる」ものとします。

それに伴い月々のお小遣い(500円)もこのポイントシステムと統合しました。

<プラスポイント>
・月初めにはおこづかい → +500ポイント
・学校のテストでXX点を取る → +XXポイント
・塾のテストで偏差値XX以上 → +XXポイント
・机に向かって1時間勉強に取り組んだ → +XXポイント

<マイナスポイント>
・食後に後片付けをしない → ーXXポイント
・好きなテレビを見る、ゲームをする → X分あたり-XXポイント
・忘れ物をする → ーXXポイント

などなど、細かく勉強や生活に対してプラス要素、マイナス要素のポイントを決めていきました。

例えば、勉強や手伝いなど、良いことをして貯めたポイントを、自分のしたいテレビやゲームをする場合には支払います。

また、忘れ物をする、宿題を期日までにやらない、など罰則としてのマイナスも設定します。ただ、注意したのはこの罰則のマイナスをあまり大きくしすぎないことです。

大きくマイナスしすぎるとやる気を失うことにつながりかねませんし、また、マイナス幅は小さくても十分に抑止効果は得られると思います。
(子供にとっては「ポイントが減る」ということが相当イヤなことのようです)

あと重要なのはポイントの詳細を「まさしくん本人がいる場で、納得しながら決めていく」ということです。

大人が勝手にルールを決めて、「今日からこれで行くから」では子供はついてこないことがほとんどです。

まさしくんは幸い、ポイント好きという性格もあり、この方式には本人も乗り気でした。十分に両親と3人で話し合いの上、納得して制度の設計は完了しました。

ステップ3:家計簿ソフトでシステム化する

さて、制度自体は決めたものの、この仕組みをどうやって運用に乗せるかでまた一苦労です。せっかく決めたルールをなあなあにしないためにもここが最も重要なところと言えます。

いちいち何かあるたびに紙に書いていくのは面倒ですから、何かいい方法はないかと思案した結果、両親が思いついたのがこの方法でした。

「無料の家計簿ソフトで管理する」

さらにクラウド版(データは家のPCではなく、運営会社のネット上のサーバーPCに保存される)を使うことで、いつでもどこでもスマホでアクセスできる仕組みにすることにしました。

ネットを検索したら無料の家計簿ソフトがいくつか出てきますが、両親はコチラを使うことにしました。


まあ、ぶっちゃけ言えば、収入と支出が入れられればいいので、お小遣い帳的なアプリでも良かったのですが、いくつか試し、使い勝手が良かったようです。

※念のためですが、特にこの記事で上記ソフトの広告料を受け取っているわけではありません。収支の管理がクラウドでできれば何でも良いかと。

登録手順を紹介!

手順を説明していきましょう。

まず、マムクラウド家計簿のページに こちら からアクセスし、「マムクラウドを使ってみる」「新規メンバー登録」から、メンバー登録をします。

※下記はPC画面での設定を説明していますが、スマホでも登録可能です。

メールアドレス等を設定し、メンバー登録が完了後、家計簿の画面に進むと、最初は下記の初期設定画面が現れます。
ここでは、家計簿として使うのではないので、「自分で作る」を選択

家計簿の画面に進みます。
環境設定を押すと項目を設定する画面に進みます。
収入のタブにてポイントがもらえるイベントを設定します。
各イベントにはカッコでポイント数を書いておいた方が入力時に迷わなくて済みます。

良く使用する項目は「表示順」の矢印をドラッグして上の方に置きましょう。
また、「ポイント収入利用」「削除」が空欄の行は「ダミー」としておきます。

この行は使用しませんが(実際の入力時に選択できたいので)、削除ができず、何か設定しておかないといけないため、このようにします。(このあたりの仕様はよくわかりません)
同様に、「支出」のタブにてポイントが減るイベントを記載します。
収入時と同様にダミーの行がありますが、同じ名前だとエラーになるため「ダミー2」としておきます(何か書いてあればなんでもいいです)。

項目の設定は以上です。

次は収支の入力です。

入力はスマホでやることが多いと思いますので、スマホ画面で説明しましょう。

スマホでログインすると、最初に下の画面になります。
下のメニューから、「家計簿入力」の画面に進みます。
まず、月初の小遣いを設定してみましょう。「収入を入力する」に進みます。
例えばお小遣いによる収入を入れたい場合、最初に「費目」から「月のおこづかい」を選択し、次にカッコ内のポイントを「金額」に入力します。

「入力する」を押せばこれでお小遣いの入力が完了。
支出も同様に、費目を選んでから金額を入力し、「入力する」(下にスクロールすればボタンがあります)を押します。
「家計簿入力」から「集計簿を見る」を選ぶと、上記のようにその月の収支の集計を見ることができます。

基本的な使い方は以上です。これで無事にクラウド上でポイント管理ができるようになりました。

両親のどちらも同じIDでログイン設定しておけば、それぞれのスマホでどこにいてもアクセスして入力できるので、ヌケモレなくポイント管理ができるようになりました。

結果:ポイントシステム導入後、子供はどう変化したか?

結論から言えば、まさしくんはかなり変わりました!

もともとまさしくんがポイント好きということもあってか、

「今から1時間勉強するから時間を計っててね!やったら30ポイントだよ!」
とか、
「テレビ、50ポイント払うから30分見たい」

など、自分のポイントを稼ぐこと、使うことのやりくりをするようになったそうです。

また、例えば食事後の後片付けをしないことや、朝起きる時間がいつもより遅くなることなど、生活の些細なことにも罰則のマイナスポイントを設けることで、かなり気を遣う習慣が出てきました。

また、ポイントがシステム化されたことで、画面内でポイントが貯まっていく様子が視覚的に簡単に見えるところも子供にとっては楽しいようです。

まあ、ご両親から見たら、そんな目先のポイントなんていうレベルの低いところではなく、「自分の将来のために」勉強に取り組んでほしい、と思われているようですが、まあ、小学生なんてそんなもの、と割り切って、この仕組みを運用されています。

いつの日かこの習慣が成績に反映されてくれば、ポイントなんかなくても自らやる気を出してくる日が来ると信じています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
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